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心理検査(Vineland-2)の研修を受けました

先日、Vineland-2 適応行動尺度の研修を受講しましたので、

今日はその研修で学んだことをお話ししたいと思います。


大好きな検査の一つで、実は2度目の受講です…。




●Vineland-2とは


知能検査とは異なり、日常生活の中で実際にどのような行動ができているかを評価する検査です。コミュニケーション、日常生活スキル、社会性など、様々な側面から、その人がどの程度、社会の中で適応的に過ごすことができているかを把握することができます。


本人に課題を解いてもらう検査ではないというのも大きな特徴の一つです。


日頃の様子をよく知る保護者や配偶者、家族など、本人に最も近い立場の方への聞き取りを通して、日常生活における適応行動を評価する検査です。


そのため、「検査当日の出来具合」ではなく、「普段の生活の中で実際にどのようなことができているか」を把握できることが特徴です。




●「知的能力」と「適応行動」の2軸で考える


研修の中で、私が特に重要だと感じたのは、「知的能力」と「適応行動」の2つの視点で人を理解することの大切さでした。


WAISやWISCといった知能検査では、考える力や理解する力を測ることができます。

しかし、知能検査の結果だけでは実際の生活でどのような困りごとを抱えているかまでは十分に分かりません。


また、発達障害のある方の中には、知的な遅れは認められないものの、生活面や対人関係において大きな困難を抱えている方も少なくありません。


例えば、


* 仕事の専門的な業務は問題なくこなせる

* 学業面では大きな問題はない

* 一方で、金銭管理や生活管理が難しい

* 人間関係のトラブルが繰り返される

* 支援がなければ生活が安定しない


といった状態は珍しいものではありません。


「何ができるか」という能力だけではなく、「実際の生活の中でどの程度適応できているか」を見ることによって、その人に必要な支援が見えやすくなるのだと思います。


知能検査では「できる力」を見ることができます。一方で、Vineland-2では「その力が実際の生活の中でどのように発揮されているか」を把握することができます。


そのため、仕事や学業では高い能力を発揮している一方で、生活管理や対人関係に困難を抱えている場合など、知能検査だけでは見えにくい生活上の課題を整理する手がかりになります。




●「適応行動」を共通言語に


もう一つ印象的だったのは、「症状ではなく、適応行動を共通言語にする」という考え方でした。


私たちは診断名や症状に注目しがちです。しかし、実際に支援を考える上で重要なのは、その症状が生活の中でどのような困りごととして現れているのかという点です。


「ASDだから」「ADHDだから」という言葉だけでは、支援者同士で具体的なイメージを共有することは難しいことがあります。


その意味で、適応行動は本人の生活を理解し、支援者同士が共通のイメージを持つための重要な手がかりになるのだと思います。


* 一人で公共交通機関を利用できる

* 金銭管理に支援が必要である

* 困ったときに援助要請ができる

* 約束や予定の管理が難しい


といった適応行動のレベルで考えると、本人の実際の生活像が見えやすくなり、支援の方向性も共有しやすくなります。


私自身、これまでも「症状そのものより、それが生活の中でどのように現れているかが重要ではないか」と考えてきました。今回の研修は、その考えを改めて整理する機会になりました。



今後も、検査結果だけではなく、その方が実際の生活の中でどのように過ごしているのかという視点を大切にしながら、アセスメントや支援に取り組んでいきたいと思います。




●Vineland-2の実施について


当相談室では、Vineland-2適応行動尺度の実施が可能です。


なお、Vineland-2は本人に課題を解いていただく形式ではなく、日頃の様子をよく知るご家族や配偶者などへの聞き取りを通して実施する検査です。


Vineland-2は、知能検査とは異なり、日常生活の中で実際にどのようなことができているのかを評価する検査です。しかし、知能検査に比べると一般にはあまり知られておらず、実施機関も限られています。


すでに医療機関や他機関で知能検査を受けている方でも、「実際の生活のしやすさ・しにくさについて整理したい」「支援の方向性を考える材料がほしい」という場合には、Vineland-2のみの実施についてご相談いただけます。


また、これから発達特性について評価を受けたいという方には、必要に応じて知能検査とあわせて実施することも可能です。


「検査を実施して終わり」ではなく、その方の生活の様子や困りごとを整理し、今後の支援や生活の工夫につなげることを大切にしています。ご関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。

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